「家の近くでコウモリが飛んでいる」「コウモリの糞が家に落ちているのをよく見かける」コウモリに関して怖いイメージを抱いているという方も多いのではないでしょうか。
この記事では、そんなコウモリの病原菌についてご紹介していきます。さらに、コウモリが身近にいると起こる被害について、またコウモリの侵入経路に対する対策法についても触れていきます。コウモリの危険性について知って、効果的な対策を施してみてはいかがでしょうか。
コウモリが持つ病原菌とはどんなもの?
コウモリには、病原菌だけでなく寄生虫もついているといわれています。そのため、病原菌だけでなく寄生虫について知ることも、身を守るためには大切です。コウモリにはどのような病原菌があり、どのような寄生虫がいるのか詳しく見ていきましょう。
コウモリが持つ病原菌
コウモリが所有している病原菌の代表を知っていますか?それは「狂犬病」です。狂犬病は、狂犬病ウイルスを持ったコウモリに咬まれるなどの、傷口へのウイルスの侵入で起こってしまう感染症になります。
ほかにも、さまざまなズーノーシス(人獣共通感染症)の感染源の病原菌を所有している可能性があります。ズーノーシスとは、動物だけでなく人にも感染する病原体が原因となる感染症です。
コウモリは、コウモリしか分類されていない「翼手目(よくしゅもく)」といわれている種類であり、地球上で最も数の多い哺乳類であるといわれています。しかし、コウモリは鳥でも獣でもないので、その影響かはわかりませんがコウモリが原因となるズーノーシスの研究もあまり進んでいないようです。
寄生虫がついていることも多い
コウモリには、ウイルスや寄生虫がついていることがあります。ウイルスにかかってしまうと、発熱などの症状が起きます。寄生虫にはマダニやコウモリトコジラミなどがいて、これらは日本国内にも生息しています。
寄生虫に咬まれてしまうと、高熱や頭痛に悩まされてしまうことがあります。咬まれないと感染しない感染症もありますが、なかにはコウモリの糞を吸引することで感染してしまう場合もあるのです。
日本のコウモリは大丈夫?
ウイルスや寄生虫がついていて危険なコウモリですが、日本では現時点では人に感染症がうつった事例はないといわれています。以下は、コウモリが原因で各国で起きた感染症になります。
- レプトスピラ症
-
基本的には、コウモリを含む動物の尿から感染するといわれています。そのため、体のどこかに傷口があるまま尿に触れてしまうと危険です。
- ヒストプラズマ症
-
ヒストプラズマの胞子を吸ってしまうことにより、肺に病変が起こるケースがあります。非常に珍しい感染症ですが、犬や猫など私たちの生活にも身近な動物が感染してしまいます。
日本ではコウモリから感染症がうつった前例がないとはいえ、外国では上記のような感染症が問題視されています。コウモリは、不衛生かつ健康に悪影響を及ぼしかねない生物なので、もし見かけた場合は触れない・近づかないなどの注意が必要です。
コウモリが身近にいると起きる被害
コウモリが身近にいるといくつかの被害を受けてしまいます。そのなかのひとつに、糞によるにおいの被害があります。しかし、悪臭による被害に悩んでいたとしてもコウモリを捕獲することは法律で禁止されています。コウモリが身近にいると起こる被害や、糞の危険性、具体的なコウモリの駆除方法について事前に知っておきましょう。
コウモリによる被害
コウモリによる代表的な被害は、以下の3つです。
- 1.糞によるにおい
-
コウモリの糞はドブのようなにおいがするといわれています。コウモリは排泄の頻度が多いので、糞によって受ける被害は深刻です。糞を放置してしまうと、部屋の中にまで悪臭が漂ってくることもあるので、処理は早めにおこなう必要があります。
- 2.ノミやダニが原因で発症するアレルギー
-
コウモリにはノミやダニが発生しているため、それらが原因となってアレルギーを発症してしまうおそれもあります。たとえば、すでにぜんそくなどのアレルギーをおもちの方は、コウモリの影響で悪化させてしまうこともあるでしょう。
- 3.ペットの誤飲
-
ペットを飼っている方は、コウモリの糞を誤飲してしまわないように注意が必要です。ペットへの大きな被害はないものの、飼い主との接触の際、人間に菌がうつってしまうおそれがあります。そのため、誤飲してしまった場合には口元を拭き、踏んでいるおそれもあるので手足もきれいに拭き取ってあげましょう。
糞はとても不衛生!
コウモリの糞が原因で感染症が発症するおそれもあります。ここでは、コウモリの糞の特徴と、見つけ方をご紹介していきます。
- 1センチメートル程度
- 黒っぽい
- もろい(崩れやすい)
- 屋根裏
- 軒下
- ベランダ
コウモリの捕獲はできない
コウモリを発見しても、個人で駆除・捕獲をすることはできません。なぜなら、コウモリは鳥獣保護管理法という法律で守られているからです。この法律に背くことにより、1年以下の懲役、または100万円以下の罰金など状況によって定められた罰則が科されます。そのため、コウモリの駆除は業者に依頼するようにしましょう。
前述にもあったように、コウモリは鳥獣保護管理法で守られているため、駆除をするためには資格や許可を得る必要があります。業者はそれらの駆除に関わる条件を満たしているため、駆除をすることができるのです。
コウモリはどこから侵入する?対策の仕方
コウモリはわずかな隙間から家に侵入してきてしまうため、苦手とするものでも対策をとる必要があります。しかし、いくら万全の対策をとったとしても侵入される可能性がなくなるわけではありません。まず、個人でもできる最善の策がどういったものなのかを把握しておきましょう。
家に棲みつかせないためには?
コウモリが家に棲みつくのを防ぐためにできる対策は、以下の通りです。
- 侵入経路をなくす
-
コウモリは1~2センチメートルほどの穴や隙間から家に侵入してきてしまいます。そのため、侵入経路となるところを塞ぐようにしましょう。
- 忌避剤を設置する
-
ハッカやナフタレンなどの忌避剤を設置するのも効果的です。ハッカを利用したスプレーにおいては、簡単に自作することもできますので後程作り方もご紹介していきます。
コウモリが苦手なもので対策しよう
コウモリにも苦手と感じるものがあります。それを事前に把握しておくことにより対策をとることができるので、ひとつひとつ見ていきましょう。
- ハッカのにおい
-
ハッカ油+エタノール+水でスプレーを作ります。このスプレーをコウモリがいる巣に吹きかけると効果があります。
- ナフタレンのにおい
-
ナフタレンとは、防虫剤にも使用されているコウモリの忌避剤です。ナフタレン特有のにおいでコウモリの侵入を防ぐことができます。
- 超音波
-
コウモリのなかには、視力がほぼなく超音波を利用して生活するものもあります。その習性を利用して、コウモリを遠ざけることが可能です。しかし、コウモリには順応力があるため慣れてしまうとまた戻ってきてしまうケースがあります。
また、超音波を用いた対策には諸説あり、効果をあまり感じられない場合もあります。どの対策をおこなっても十分に効果が発揮されない場合には、業者にコウモリ駆除を依頼してみましょう。
コウモリの駆除の流れ
コウモリは病原菌を持っているため寄せつけない対策をとる必要がありますが、すでに棲みついてしまっている場合には駆除が必要になります。しかし、駆除には業者が有する資格や許可が必要になるため、業者に駆除を依頼するようにしましょう。ここからは“コウモリ駆除navi”に駆除依頼をした際の作業の流れをご紹介していきます。
コウモリ駆除についてお客様よりお問い合わせいただけましたら、弊社が加盟店を手配しスタッフによる現地調査をいたします。そして、お見積りで駆除にかかる費用にご納得いただいたうえでスケジュールを組み、作業を開始していきます。
コウモリによる被害で悩んでいる場合は、弊社にお気軽にご相談ください。弊社は、24時間年中無休でお客様からのお問い合わせをお待ちしています。相談料は無料です。お客様がお困りの際には、それぞれの状況に適した業者を手配させていただきます。