アブラコウモリの生態とは?家に住み着いたらどうやって駆除すべき?

アブラコウモリの生態

日本に生息しているコウモリは、数多くの種類があります。被害に遭ったことがない、実際に見たことがないという方も多いでしょうが、コウモリ被害は度々起こっています。

コウモリのなかでも、アブラコウモリは都市部にも多く生息しているので、こんなところで?!と驚くこともあるかもしれませんね。別名、イエコウモリと呼ばれており、ご自宅がコウモリの寝床になるなど、被害は少なくありません。寝床になると、糞害が出てくるので、衛生面での問題も心配になってきます。

家に住み着くこともあるアブラコウモリは、私たちにとって身近なコウモリとも言えます。今回は、アブラコウモリの生態と対処法をご紹介していきます。

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目次

コウモリには種類があります

コウモリは空を飛ぶ哺乳類

コウモリは900種類以上いるといわれています。
コウモリは空を飛びますが、哺乳類です。そして哺乳類の4分の1はコウモリが占めています。南極と北極を除いて世界中にいる動物なのです。

日本に昔から生息しているコウモリの数だけでも30種類を超えます。
日本でのコウモリの被害はどの種類によるものが多いのかというと、冒頭でも名前の出てきたアブラコウモリによるものが一般的です。
世界のさまざまなところに生息するコウモリは、それぞれに個性的な特徴を備えています。

エサとしているものも、種類によって異なります。昆虫や木の実・果物を食べているものが大半ですが、一部のコウモリは動物の血を餌としています。
吸血コウモリと呼ばれていますね。

アブラコウモリの生態

アブラコウモリが別名「イエコウモリ」と呼ばれるのは、家屋だけを住処にするという特徴があるからとも言われます。日本人にとって最も身近なコウモリといえます。
市街地が生息地の中心ですが、平野部にも広く分布しています。

都心部では特に多くのアブラコウモリの生息が確認されており、夕方の空を自在に飛び回っている姿は多くの方がご覧になっている通りです。

住処

屋根の瓦の下・天井裏・換気口に巣を作っているようです。
道路や鉄道にある高架だけでなく、橋の下や、大型倉庫など建物の中も住処にしています。

大きさ

体長は4~6センチほどで、体重は5~10キログラム程度しかありません。左右に広がる翼が体に対して大きいので、身体はとても小さく感じられます。
羽をたたんだコウモリは手のひらに収まるほど小さいです。

エサ

アブラコウモリは、小型昆虫類を主食としています。夕方に飛び回り始めるのは、飛んでいる虫を食べるためでもあるのです。日没から二時間後まではアブラコウモリが最も活発に動き回るときです。

活動時期

11月中ごろから、アブラコウモリも冬眠に入ります。気に入った場所にコロニーを作り、冬を越すのです。3月の下旬ごろから再び活動が始まります。

冬眠をするのはエネルギーを蓄えておくためなので、冬眠中であっても気温が比較的高い日には飛び回ることがあるようです。都市部では冬眠をしないアブラコウモリも観察されています。春から秋の活動が最も活発です。真夏に繁殖を行い、一度に3匹を出産します。

寿命

アブラコウモリの寿命は、だいたい15~20年ぐらいだといわれています。
ハムスターほどの身体ですが、想像するよりもとても長く生きる印象ですね。

暗いところを自在に飛び回れます

コウモリは夜行性であり、昼間は洞窟など暗い所で眠っています。
特徴的なのは、コウモリは飛行するとき超音波を使って飛んでいるということです。
超音波は人間の耳には聞こえませんが、コウモリは感じることができるのです。

超音波を物体に当てると跳ね返ってきます。跳ね返ってきた超音波を、コウモリは独自に進化した鼻で受信することで、狭い洞窟や闇の中でも正確に空間を認知することができるのです。これは、エコーロケーションと呼ばれています。

アブラコウモリによる被害とは

コウモリ

アブラコウモリによる被害とは、生態にもあったとおり住処とする場所が、人間の生活圏内であることによっておこります。

小さな身体は、2~3センチの隙間があれば侵入することができます。コロニーを作るため、住宅の中などに住み着かれると恐ろしい数のコウモリが犇めくようになります。気が付いた時には100匹以上のコウモリが天井裏に張り付いていたという事例があるほどです。
一度に3匹を出産し、寿命も15年を超えるので占拠される時間は途方もなく長いのです。

コウモリの糞はウイルスの温床

コウモリが民家の屋根裏や倉庫やビルに住み着いてしまうのはどうしてでしょうか。
人間の近くに住み着く理由は、雨風をしのぎやすいことに加えて温かいからです。夜行性であるコウモリは、昼間は住処で眠りつつ、糞を落とします。同じ場所にどんどん糞がたまっていくためコウモリの住処は雑菌であふれているのです。

天井から糞が染み出してくるだけでなく、乾燥した糞は空気中に飛散します。
糞には様々な感染症の原因となるカビやウイルスが含まれています。
コウモリが多く住みついている洞窟に人間が入るときは、酸素マスクをしなければいけないのはこのためです。

エボラ出血熱をはじめ、SARSウイルス、狂犬病ウイルスを媒介するといわれています。
空を飛ぶことができるコウモリは、感染症を拡大させる可能性が極めて高く、哺乳類であるために人獣共通の感染症を引き起こすウイルスを保有している可能性があるために注意の必要な動物です。
そのため、決して素手で触ってはいけません。またコウモリが触れたものを間接的に触ってしまった場合も感染症を引き起こしてしまう可能性がありますので注意が必要です。

アブラコウモリの対処法

このように人間に甚大な被害を起こしうるコウモリですが、勝手に駆除することが難しいというのがさらに手の焼けるところです。
哺乳類であるコウモリは、鳥獣保護法の対象となっています。害虫とは異なり、無許可で殺処分を行うことができません。

追い出すことが対策の軸

コウモリの存在に気が付いたら、まずは追い出すことが必要となります。
コウモリを撃退するためのグッズはたくさん販売されています。コウモリ用の忌避スプレーは、主成分がハッカ油のものが多いようです。人体に害が少なくて安全であり、コウモリの苦手な匂いによって追い払います。

煙を苦手とするので、バルサンを炊いて一斉に出て行ってもらうという方法もあります。
一時的にコウモリを追い出すために有効なことがあります。

追い出した後の対策が大切

重要なのは、侵入経路をいかにして塞ぐのかという部分です。いくら追い出しても、侵入経路を塞がなければ寝床である住処にコウモリは戻ってきてしまいます。2~3センチの隙間を抜けて侵入できるうえに飛び回れるコウモリへの対策は非常に難しいものです。
追い出し、侵入経路を塞ぐことに成功したら、感染症の温床である糞の除去を徹底する必要もあります。

コウモリ駆除のプロであれば、追い出した後の処理も安心してまかせることができるでしょう。
豊富な事例と技術で侵入経路を見つけ出し、再び戻ることがないよう依頼してみましょう。

まとめ

  • 哺乳類でありながら空を飛ぶ動物である
  • 屋根裏など家屋を住処にする
  • コウモリは、コロニーを形成して大所帯となる
  • 一度の出産で3匹増える
  • 体長は小さく2~3センチの隙間から侵入する
  • 糞は感染症ウイルスの温床である
  • 鳥獣保護法の対象であり、殺処分はできない
  • 侵入経路を塞ぎ、再発しないようにすることが大切
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