コウモリ駆除naviコラム

コウモリの高周波を探知して発見する方法

コウモリの高周波を探知して発見する方法

 

コウモリの糞らしきものが落ちていることはあるけど姿は一度も見たことがない、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。夜行性で普段は屋根裏や雨戸の隙間など目につかない場所に潜んでいるので、周辺にいる気配はしてもなかなか居場所を特定できないケースもあります。

 

コウモリと言えば超音波を使うことは皆さまもご存じだと思います。実際にそんな性質に着目したコウモリ対策として、家の屋根裏に入れる隙間のある周辺など寄せ付けたくない場所に強力磁石を設置したり、アルミホイルやCDなどキラキラと反射するものを吊るしておく方法も。

 

そんな私たちには聞こえないコウモリたちの声を探知して居場所などを探るための機械があるので、今回はその探知機について紹介したいと思います。

 

 

人間には聞こえないコウモリの声

 

人間が聞くことのできる周波数はだいたい20Hz~20kHzと言われています。「モスキート音」という言葉を聞いたことはありませんか?17kHzほどの蚊の羽音のようなキーンという音で、聞き取ることができる人とできない人がいることで話題にもなりました。

 

子供や若い人の中にはこのモスキート音のような20kHzほどの高い音でも聞き取ることができる人もいますが、歳を重ねるごとに高い音域を聞き取れなくなっていき、40代頃には平均15kHzくらいまでしか聞き取れない人が増えてきます。

 

ではコウモリの発する周波数はどれくらいなのでしょうか。
種類によって多少違いはあるのですが、平均して30~100kHzといわれています。
日本の固有種で街中でもよく見かけるアブラコウモリが出す音波は約30kHz~50kHz。
コキクガシラコウモリなどは非常に高い周波を使うそうで110kHz前後。
比較的低い周波を出すのはヒナコウモリやヤマコウモリなどで20kHz 前後。
これは聞き取る耳を持っている人であれば聞き取れる人もいるかもしれません。

 

コウモリの巧妙な声の使い方

コウモリの巧妙な声の使い方

 

コウモリたちはこの人間には聞き取れないような高い音波を使い、その反響によって障害物やエサの位置を調べたりしています。これを“反響定位”と言います。どんな音かというと「チッチッ」「カチッ」といったような金属音に似ているそうです。もし低周波を使うコウモリと遭遇した時にそんな音が聞こえる人は、もしかしたら高い周波を聞き取る耳を持っているのかもしれません。

 

ちなみによく耳にする「キーキー」という声は威嚇などに使っている鳴き声なので、反響定位とはまた別のものになります。

 

コウモリが発する超音波を聞く方法

 

コウモリたちが使う音波を聞けるのは、高周波の音を聞き取る耳を持った限られた人だけなのでしょうか。ICレコーダーなど通常の録音機器ではもちろんその音を拾うことはできません。実は「バットディテクター」というコウモリ探知機という専用の機械があるのです。録音した超音波を人間が聞き取れる音に変換して再生してくれます。

 

弦楽器などを音叉を使って正確にチューニングする際に音叉と弦を同時に鳴らすと音が重なって「ワンワンワン…」と聞こえてくるのですが、弦を音叉の音程に近づけていくとその音のうなりが徐々にゆっくりになってやがて音が一致すると音が消えます。このような音のうねりをラジオの検波と同じ方法で音に変換すると人間にも聞こえるようになるわけです。これが人間でもコウモリが発する音を聞く方法、バットディテクターの仕組みです。

 

コウモリ探知機の使い方

コウモリ探知機の使い方

 

探知機はレコーダーに接続して使用するのですが、探知機によって音波を人間でも聞こえる状態に変換し、それをレコーダーに記録するのです。糞がよく落ちている場所などコウモリのねぐらと思われる周辺で探知機を持ってうろうろしていると、ジジッと音を拾うことがあります。周辺を確認してコウモリが飛翔している姿があればそれはコウモリの声です。

 

森など洞窟には大きなねぐらがあるでしょうし、住宅の屋根裏や雨戸の周辺のほか体育館など広い場所にたくさん棲みついているという話を聞くので、そういった場所を狙うと探知しやすいかもしれません。
また、虫など他の動物も人間に聞こえる鳴き声以外に高い音波を使っていることもあるので、その音を拾ってしまうこともあります。探知機で音を拾った場合には周辺の状況をよく確認してみましょう。

 

もちろん音だけが記録されるのでコウモリたちの姿を見ることはできませんが、この探知機を使ってコウモリの集団の規則正しい様子を記録した人もいます。活動開始はきっかり日没から30分後、深夜は音が少なくねぐらの外で食事をしていると思われる様子や、空に明るさがでてくる頃に一斉に戻ってくる様子などが鳴き声からわかったそうで、生活のリズムが非常に一定で規則正しかったとの話でした。

 

このようにご自宅周辺でもコウモリが潜んでいそうな場所を特定して探知機を使えば、コウモリがどんな動きをしているか調べることも可能です。なかなかコウモリ駆除のために専用の機械を実際に購入する方は少ないかもしれませんが、このような方法でコウモリの様子を観察することもできるのです。

 

まとめ

 

普段耳にすることのないコウモリたちの声を聞く、というのは案外興味をそそられる方もいるかもしれません。コウモリの駆除や対策を効果的にするには、まずコウモリの生態を知ることです。

 

ご自身で徹底的にやる!という意気込みの方にはこのようなアプローチの方法もあるので参考にしていただけますと幸いです。コウモリは鳥獣保護法によって保護されていますので、もしご自身で駆除など対応される際には傷つけてしまったりすることのないよう注意をしましょう!

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