夜中、素早い動きで飛び回っている姿が印象的なコウモリ。ただでさえ外で飛び回っている姿を邪魔に感じてしまうコウモリですが、もし家の中に侵入してしまったら…と考えてしまうと、ゾッとしてしまいます。
家の中に侵入してしまったコウモリは屋根裏に棲みついて、物音を立ててきます。
コウモリが家に侵入されないように、コウモリ対策をしたいです。コウモリよけをするためにはどのような方法があるのでしょうか?
コウモリよけに有効な方法と、家に侵入してしまったときの駆除方法について解説していきます。
まずはコウモリについて知ろう
日本に生息しているコウモリのなかで、一番見かけるコウモリは「アブラコウモリ」という種類で、別名「イエコウモリ」と呼ばれています。
イエコウモリという名前の通りに、家屋に入ってくるのが特徴で、最近では都市部でも多く見られるようになってきました。
コウモリが家に入ってきてしまったときの被害はとても大きいものです。被害内容を含めて、まずはコウモリについて知っていきましょう。
コウモリは追い出すことしかできない
日本では、コウモリは「益獣」として扱われています。蛾などの害虫を食べてくれるので、コウモリを殺すことはできません。
家の周りに現れるコウモリの駆除方法は、「追い出すことしかできない」ということを知っておいてください。
コウモリによるフン害
コウモリのフンによる被害報告も多くなってきています。コウモリのフンは人間にとってどのような被害を与えてくるのでしょうか?
コウモリが家の中に侵入してきたときは、天井裏にフンや尿をします。そのニオイは強烈で、臭いニオイで気分が悪くなってしまうことがあります。
また、すき間からフンを落としてきます。コウモリのフンには菌が含まれていて、ノミやダニも発生してしまうので、見つけたら早く対処をしていくようにしましょう。
素手で触らないように注意
コウモリは野生の動物なので、素手で触ってしまうと病原菌が体に入り込んでしまうかもしれません。とても危険なので、コウモリを見つけても素手で触らないようにしてください。
素手で触らないようにするのは、コウモリのフンも同じです。
コウモリのフンには菌が入り込んでいます。フンを掃除するときは素手で触ってしまって感染しないように、注意しましょう。
コウモリよけに使える方法
コウモリを家の中に侵入させないようにするには、まず家の周りに近づけないようにすることが大事です。
近づけないようにするには、コウモリが苦手な「コウモリよけ」を設置することが効果的です。
効果的なコウモリよけについて、紹介していきます。
蚊取り線香
コウモリは嗅覚が鋭い生き物です。蚊取り線香から出るニオイがコウモリにとって嫌がるニオイで、近づけさせなくすることができます。
蚊取り線香のニオイは人間には害はなく、本来の蚊よけとしても働くので、外に置いておくことで効果を発揮することができます。
もし、コウモリが潜んでいる場所が分かれば、直接けむりを当ててみるのが効果的です。夜行性のコウモリは夜に動き回ってしまうので、動きの静かな夕方までの時間に使うのをオススメします。
強力な磁石
コウモリが超音波を出しながら飛行することを利用して、「強力磁石」をコウモリよけとして使うことができます。
磁石から発する磁気で、コウモリの超音波を狂わすことができます。コウモリが近づきそうなベランダや玄関に大量の磁石を設置して、強力な磁気を発生することができれば、コウモリが近づくことがなくなるでしょう。
磁石は100円ショップで購入することもできるので、安い費用で対策できるのもメリットの一つです。
超音波
磁石の部分でも書いたうに、コウモリは超音波を出しながら飛行しています。コウモリが出す超音波を狂わすために、自ら超音波を出す「超音波発生装置」を利用してコウモリよけに使う手段もあります。
コウモリ用の「コウモリ駆除超音波発生装置」というモノも市販されています。
コウモリにとって超音波はとても邪魔に感じるのですが、人間は超音波を感じることができないので、人間に害なくコウモリだけが嫌がる環境を作ることができます。
しかし、他のコウモリよけに比べると、購入費用がかかってしまうことが問題点として出てきます。
光の反射を利用
コウモリは目が見えにくい状態で飛行しているので、ちょっとした光の反射が目に入ることを嫌がるといわれています。
光を反射させる装置として、CDをぶら下げておいて光の反射を作るやり方があります。コウモリが入ってきそうなベランダなどに、CDをぶら下げておくことで近づけさせない効果が出てくるかもしれません。
光の反射を利用する問題点は、ベランダにCDがぶら下がっている状態だとどうしても見た目が悪くなってしまうということです。
入ってきたときの駆除方法
コウモリを近づかせないための「コウモリよけ」の方法について紹介していきましたが、もしコウモリが家の中に入ってきてしまった場合は、どのように対処すればいいのでしょうか?
コウモリが家の中に住んでいる状態だと、フン害など人間に被害を与えてくることもあるので、すぐに対処したいです。
コウモリが家に入ってきたときの駆除方法について、紹介していきます。
忌避スプレーを使って追い出す
家の中にコウモリが入ってきてしまったときは、ホームセンターなどで販売しているコウモリ用の「忌避スプレー」を使用して追い出してみてください。
スプレーはコウモリが苦手とするニオイが含まれており、コウモリがいる場所にスプレーを放つことができれば、コウモリを外に追い出すことができるでしょう。
一回だけでは追い出すことができないかもしれないので、何度もコウモリに向けて使っていき、コウモリにとって苦手な場所だと覚え込ませることが大事になってきます。
コウモリにとって苦手なニオイがすることもあり、使ったあとはニオイが残ってしまうことを注意してください。
再度侵入されないようにすき間を埋める
コウモリを追い出すことができたとしても、再度家に侵入させてしまっては意味がありません。再度侵入させないように、コウモリが入ってきそうなすき間を埋めることが重要になってきます。
コウモリの出入り口がなくなってしまったら、家の中に侵入することがなくなります。
すき間を埋める道具は、木材や金具です。これらを利用してすき間なく埋めるように徹底してください。
コウモリは小さなすき間から侵入してきます。通気口などのすき間を埋めたい場合は、網目の細かい金網を利用して、コウモリが侵入してこないように対策します。
駆除に困ったら業者に依頼する
コウモリの駆除にいろいろなことを試してみたが効果がなく、頭を悩ませてしまうこともあると思います。
もし、コウモリ駆除に困ってしまったら、一度コウモリ駆除のプロに相談してみてください。コウモリに対するプロなので、駆除の悩みをすぐ解決してくれるでしょう。
コウモリ駆除のプロの作業は、コウモリの生息を確認したのちに追い出しをします。また、再度侵入されないように、すき間を封鎖する処理も行います。
アフターケアも重要なので、天井裏に残ってしまったフンの清掃から消毒まで行ってくれるような業者を選ぶようにしてください。
まとめ
コウモリよけや駆除方法のやり方について紹介していきました。最後にまとめていきます。
- コウモリの駆除は、追い出す方法と近づけさせない方法しかできない
- コウモリによる被害はフン害。素手で触らないように注意が必要
- コウモリが嫌がるコウモリよけを使って、近づけさせないようにする
- 家に侵入してしまったときは、忌避スプレーを使って追い出す
- 再度侵入されないようにすき間を埋める作業が必要
- コウモリ駆除は個人では大変な場合がある。困ったらプロに依頼する
コウモリ駆除に困ってしまったときは、プロに依頼することをオススメします。
業者を選ぶときは、複数の業者を比べてみて、「費用に間違いがないか」「作業見積りが出ている業者かどうか」「アフターフォローを行ってくれるのか」を確認して、間違いないコウモリ駆除業者を選ぶようにしてください。